第81期名人戦C級1組順位戦で、マスクから鼻を出したまま対局して反則負けの判定を受けた日浦市郎八段。
マスクの着用方法を理由に反則負けとなるのは佐藤天彦九段に次いで2例目となります。
去り際の「分かりました。裁判します」が話題になっている日浦棋士とはどんな人なのでしょうか?
日浦市郎棋士の出身は桜の綺麗な北海道新ひだか町
日本将棋連盟のHPによると、日浦さんは北海道新ひだか町出身だそうです。
新ひだか町は、人口が21,084人で人口密度は18.4人/km2とのこと。
東京都23区内が15,480人/km2ですから、喧騒から解放されそうです。
なお、現在(1月11日23時30分)の気温は-4度です。
移住を考えている方は、防寒対策が必須ですね!
また二十間道路の桜並木は日本さくら名所100選に選ばれています。

日浦市郎棋士の師匠は安恵照剛さん
同じく日本将棋連盟のデータベースによると、日浦八段は安恵照剛八段に師事しています。
安恵さんは2001年3月、棋士として引退しています。
奨励会の旧三段リーグを抜けるのに8年半を要し、30歳でようやくプロ入りを果たした苦労人です。
指導力に定評があり、安恵さんから指導を受けた子供の中には、失踪騒動や写真集、漫画家への転身などで有名な林葉直子さんや、現在も女流三段として活躍している加藤桃子さんがいます。
日浦市郎棋士の棋歴は?
日浦棋士は1976年、小学5年のとき第1回小学生将棋名人戦で準優勝を果たしました。
そして中学3年時に6級で奨励会に入会しています。
そして1989年度、棋戦初優勝を果たします。
このとき、日浦棋士が準々決勝で対戦したのは羽生善治棋士。
羽生さんと言えば、最も有名な棋士の一人ですね。
この頃の日浦棋士は、その羽生さんに対して勝率が高かったことから「羽生キラー」「マングース(ハブの天敵だから)」と呼ばれたそうです。
日浦棋士の棋風は居飛車矢倉
日浦棋士は、居飛車を基本として矢倉を組むことが多いようです。
中盤での殴り合いを得意とする反面、引き際はあっさりしているそうです。
今回の騒動の経緯は?
今回の騒動は、2023年1月9日、第81期名人戦C級1組順位戦で起きました。
日浦棋士の鼻出しマスクを、対戦相手である平藤真吾七段から指摘されましたが、これに応じませんでした。
また立会を務めた小林裕士七段からも計3回の指摘を受けましたが、拒否しています。
その結果、2022年2月から施行されている臨時対局規定に違反したとして反則負となりました。
適用された臨時対局規定とは
今回適用された臨時対局規定では、健康上の理由で事前に届け出ている場合を除き、対局中は、一時的な場合を除き、マスクを着用しなければならないとし、違反すると反則負けになると定めています。
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