米プロバスケットボール(NBA)で日本人選手として活躍する八村塁さん。
23日、AP通信によると八村塁選手はウィザーズを離れレーカーズに移籍するそうです(NBA、八村塁レーカーズ移籍へ)。
体型などで圧倒的なハンデがあるNBAの中で活躍する八村選手とはどんな方でしょうか?
- 生い立ち
- 日本での活躍
- 米ゴンザガ大~NBAでの活躍
- エピソード
以上についてまとめました。
八村選手ってどんな人?
八村塁選手は、現在NBAのワシントン・ウィザーズに所属しています。
彼は明成高(現仙台大明成高)に在籍していた時には既に、日本のバスケットボール界を代表するスーパープレイヤーと知られました。
2018年には日本のバスケットボール界で最も有望な逸材の一人とされました。
その後、米ゴンザガ大を経て2019年、NBAでは日本人初のドラフト1巡目指名を受け、ワシントン・ウィザーズに所属します。
残念ながら4シーズン目となる今季は先発での出場はありませんでした。右足首のけがで一時離脱しましたが、30試合に出場、自己最多の30得点を2度記録しています。また1試合での平均得点は13得点、4.3リバウンドでした。
八村選手は富山生まれのハーフ
八村塁選手は富山県富山市出身で、ベナン人のお父さん、日本人のお母を持つハーフです。
ベナンは西アフリカにある国です。
外務省によると、2020年時点で日本にいるベナンの方は110人、ベナンにいる日本人は30人とのことで、私たちにあまり馴染みがないかもしれません。

八村選手は幼少期、黒人ハーフであることから差別を感じ、“かなりきつい経験”もあったそうです。
しかし、スポーツが全般的にできたことから周囲に認められるようになり、「自分が自分であることはとても素晴らしいこと」と考えるに至ったそうです。
渡米後は逆に日本人として扱われて困惑したようです。
そんな経験から、自分のアイデンティティを「ブラッカニーズ(Black+Japanese)」と考えているそうです。
また弟の八村阿蓮さんもバスケットボール選手で、東海大学からサンロッカーズ渋谷を経て群馬クレインサンダーズで活躍されています。
日本での活躍
中学からバスケ部に所属した八村選手は、明成高等学校に入学しました。
第44回全国高等学校バスケットボール選抜大会には1年生で出場し、優勝に導きます。第45回大会でも活躍して2年連続優勝に貢献し、2大会連続でベスト5に選ばれました。
2013年のアジアU-16選手権でも活躍し、3位に入っています。八村選手の活躍により、日本のジュニア代表は1998年以来15年ぶりとなる世界選手権出場を果たしました。
高校2年で迎えたU-17世界選手権では、1試合平均22.6得点で大会得点王に輝きます。
大会で優勝したアメリカには38-122と完敗でしたが、八村選手は38点中25得点を挙げる大活躍を挙げ、その名を轟かせました。
米ゴンザガ大~NBAでの活躍
八村選手は高校卒業後、アメリカのゴンザガ大学に進学しました。
ゴンザガ大学では2016年11月5日に初出場を果たし、11分出場で、9得点、3リバウンドの活躍をしています。
NCAA男子バスケットボールトーナメントに進出。八村は1回戦と準々決勝戦でそれぞれ1分間出場しています。
また、順々決勝戦では3ポイントシュートで得点し、日本生まれの男性としてNCAAトーナメント初出場と初得点を記録しました。
2019年にはNBAドラフトにエントリーを表明し、ワシントン・ウィザーズから一巡目9位指名を受けました。日本人でNBAドラフト指名を受けたのは岡山恭崇さん以来、1巡目指名は初の快挙となります。
新人シーズンは72試合中48試合に出場し、その活躍が評価されNBAオールルーキーセカンドチームに選出されました。
2020年のシーズンでは、アジア出身者では3人目となるNBA通算1000得点を達成しました。また、平均出場時間は前シーズンを上回る31.5分となり、13.8得点、5.5リバウンドを記録した。
またこのシーズン、チームがプレーオフ進出します。八村選手は日本人で初めてNBAプレーオフに出場しました。プレーオフ1回戦5試合で、八村選手はFG成功率61.7%、3ポイント成功率60.0%で平均14.8点、7.2リバウンド、1.0アシストを記録しました。
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